韓国の医療最新ガイド:旅行前に知っておくべき5つのこと

韓国は日本と距離も文化も近いですが、多くの人にとっては慣れない海外の環境であることには変わりはなく、思わぬ病気やケガに見舞われることも珍しくありません。
今回は、そんな韓国の医療情報や気をつけるべきポイントについて解説します。安心して韓国旅行を楽しむための準備として、ぜひお役立てください。

ポイント

・世界トップクラスの医療水準
・高額な医療費負担のリスクと保険加入の必要性
・クレジットカードの付帯保険について
・治安と衛生面で気をつけること
・日本語対応の医療機関の探し方・受診方法

韓国の医療水準は世界トップクラス

韓国は、最新の医療技術や設備が揃う国として世界的に評価されています。2024年の「Health Care Index by Country」では、日本の3位を上回る2位にランクインしており、その医療水準は極めて高いです。特に美容医療やがん治療などでは、韓国は国際的な医療ツーリズムの目的地として知られています。

医療費と保険の必要性

韓国の医療費は日本と同程度です。日本では保険診療のため医療費負担が3割ですが、韓国では基本的に自由診療のため、全額自己負担になります。そのため、保険に加入していない場合は、高額な医療費の負担が求められることも珍しくありません。
特に、骨折や急病など、症状が重い場合は非常に高額になることに注意が必要です。SBI損保の資料によると、雪道で滑って骨折し、10日間の入院と日本への医療搬送で449万円ほどの費用がかかったケースもあります。
このような事態に備えるためにも、海外旅行保険への加入を強くおすすめします。

クレジットカードの保険で大丈夫?

自分で直接加入する海外旅行保険の他にも、クレジットカードに付帯する海外旅行保険も存在します。一般的には加入の手続きや保険料の支払も不要で便利なクレジットカード付帯保険ですが、それだけで十分なのでしょうか?
カード付帯保険の場合は、特に以下の3点に注意が必要となります。
・補償条件:どのような条件で保険が適用されるか?
・補償項目:どのような事故の種類に適用されるか?
・保険金額:どのような事故に最大いくら支払われるか?
これらの点をしっかり確認した上で、別途旅行保険に加入するか決めるといいでしょう。

治安・衛生面で気をつけること

医療同様、治安や衛生面に関しても高水準ではあるものの、いくつか注意点が存在します。
韓国の犯罪発生率・交通事故発生率はいずれも日本を上回ります。特に海外旅行客が遭遇しやすい犯罪には、スリや置き引き、ひったくり、性犯罪などが挙げられます。
日本にいる時よりも身の回りに注意し、夜道を避け、スマートフォンを手やポケットに入れて持ち歩かず、カバンの中にしまうなどの対策が必要です。
また、衛生面に関しても注意事項があります。韓国といえば屋台料理が人気ですが、生物を中心に食中毒や肝炎などの可能性があるため、提供される料理や、屋台の清潔さなどをしっかりと見極める必要があります。

韓国で体調を崩したら:日本語対応の医療機関の探し方、受診の方法

体調や安全に気を配っていても、風邪をひいたり怪我をしてしまうことがあります。しかし、言語の壁がある中での医療機関への受診にハードルを感じる方も多いでしょう。
韓国は英語や日本語が通じる医療機関は限られており、安心して診察・治療を受けるにはそのような言語対応の医療機関を探して予約・受診する必要があります。
韓国にある日本語対応の医療機関については、こちらの記事で紹介しています。
日本語対応の医療機関を受診するには、いくつかの方法があります。緊急時には、119番に電話し「ジャパニーズプリーズ」と日本語通訳を頼むことができ、保険に加入している場合は保険会社のサポートデスクに問い合わせて日本語対応の病院の手配を依頼できます。
保険非加入の場合や、今すぐ自分で適切な医療機関を見つけて予約したい場合におすすめなのが、病院予約サービス「バイタビ」です。韓国を含め世界各国の日本語対応・旅行保険対応の医療機関を検索し、電話不要・完全無料でかんたんに予約することができます。

まとめ

韓国は医療の質が高く、安心して旅行できる国ですが、医療費のリスクや言語の壁には注意が必要です。旅行前に保険の加入を済ませ、緊急連絡先や日本語対応の医療機関の情報をあらかじめ把握しておくことで、万が一の事態にも冷静に対応できるよう準備しましょう。安全で充実した旅をお楽しみください。
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